【完】溺れるほど、愛しくて。




「え?」



ペアネックレスは無しにしようってこと?



「俺の首につけて」



そうは言うものの、後ろを向いてくれない。



「いいけど…後ろ向いて?」


「なんで?」


「後ろ向かなきゃ付けにくいよ」



あたしはそんなに器用じゃないから。



「無理。そんなの知らねぇ。
つーか、俺はお前の一生懸命つける顔を見てたいんだよ」


「な、何言ってんだか!」


「いいからつけろ。こうやって…ほら」



そういうと、慶さんはあたしの手を自分の首へと回した。


な、なんかこれあたしが抱きついてるみたいに見えるじゃん!!

恥ずかしすぎてやばいんですけど…!!



「まだ?遅くね?」


「うるさいなぁ!
誰かさんのせいで付けにくいの!」



ただでさえ、不器用なのに慶さんが後ろ向いてくれないからじゃん。