【完】溺れるほど、愛しくて。




「あ、そうだ」


「え?なに?」



急に慶さんが何かを思い出したのか手を退けた。


視界に入った慶さんの顔はもう照れ顔じゃなくてガックリと肩を落とす。


はぁぁ…、せっかくの慶さんの照れ顔だったのに…!


慶さんのバカバカバカバーカ!



「口に出てるけど?」


「えぇ!?」



な、なにが…?


もしかして…もしかしてだけど
バカを連発してたの口に出てた?


もしそうなら、あたしの命は終わりを告げるよ?



「そんなに俺のことバカだと思ってんの?」



や、やっぱり…!
あたしのバカ!なんで口に出してんの!



「滅相もございません!」


「嘘ついた罰として、コレ」



そういって渡されたのは
今日買ったペアネックレスのもう片方。

てか、嘘ってこと見透かされてるし!!!