【完】溺れるほど、愛しくて。




「…俺がなんでお前にキスすると思う?」


「あたしがガキだから……」



あたしがまだ子供で、それ以上が怖くて踏み込めてないから。理由はきっとそれだと思う。



「ちげーよ」



慶さんの声は心に響く低い声。

普段はガヤガヤしている街もこの場所は静かでシンとしている。


まるで、世界にはあたしと慶さんのふたりしかいないように思えてくるほど。



「じゃあ…なんで?」


「お前が、すげー好きだから」



あたしの耳に顔をずいっと近づけて本当に小さな声で囁いた。


こんなの……反則。

どんどん体温が上がっていくのが分かる。


そのうち心臓が…爆発しそう。



「い、意味わかんない!」


「だーから、キスするのが好きじゃねぇ俺でもキスしたくなるくらいお前のことが好きっつーこと」


「……っ////」



もうどうにかなりそうなくらい顔が熱いし、心臓がドクンドクンと音を立てている。