お姉ちゃんが入院してからというもの両親はお姉ちゃんに付きっきりで


あたしのことなんて眼中にもないみたい。


正直、寂しい。
もっと…甘えたいし、一緒にいたい。


ただでさえ、昔から仕事が忙しくて一緒にいる時間がなかったから


仕事が落ち着いてきた頃にたくさん話をしたりしたかったのに。


事故だから仕方ないのも、お姉ちゃんが辛い思いをしていることも全部分かっているつもり。


だけど、このどうしようもない寂しさは一向に埋まらない、この窮屈な生活にも、もううんざりなんだよ。


でも、ここであたしが全てを投げ出してしまえばお姉ちゃんやみんなに合わせる顔がないと思うから…


というのは言い訳に過ぎなくて、本当の理由は、あたしは逃げ出す勇気がないだけなんだ。



「明日、世界が変わればいいのに」



世界がめちゃくちゃになって、今起きている不幸なことが全部綺麗さっぱりなくなってしまえばいいのに。


別に地球が滅亡してほしい、なんて思っていない。


ただ、このどうしようもない寂しさを埋めてほしい。


誰か……あたしの気持ちに気づいてよ。