「俺はお前の男になら、なってもいい」
「…えっ?」
それは告白ですか?
でも、まだ好きって言われてないから
変に浮かれちゃいけないよね。
「だから、お前が好きだっつってんだよ」
「ほ、ほんとに!?」
あたしが目をキラキラさせて慶さんを見ると
彼はあたしから恥ずかしそうに目をそらしてボソッと言葉をこぼした。
「ウソでこんなこと言うかよ」
「嬉しい……」
「うん、だろうな」
俺様発言をしながらあたしの頭の上に自分の顎を置いてあたしの腰をぐいっと引き寄せる。
密着した体はあたしの鼓動を速めていく。
慶さん、香水変えてる!
というか、柔軟剤かな?とってもいい匂いだ。
「あー…慶さんっ!好きっ、大好き」
「あんま言うな」
「え?なんで?」
ずっと言いたかったんだよ。
日に日に増していくこの想いを届けたかった。
それが叶ったんだよ?
恋が叶うことは難しいことだから嬉しいじゃん。
「そんなに何回も言われたら恥ずかしいだろ」
「あ、慶さん照れてるんだね〜!可愛い」
ぎゅっと慶さんを抱きしめる力を強める。
離れたくない。この幸せな時間が一生続けばいい。



