【完】溺れるほど、愛しくて。








家に着くとお手伝いさんが
廊下にズラッと並んでいた。


な、なにこれ……



「「おかえりなさいませ。萩花お嬢様」」



一斉に頭を下げてあたしに言った。
何がしたいのかさっぱり分からない…けどこんなことされたくて家出をしたんじゃないのにな。



「ただいま…」



みんなにそう言い、
自分の部屋に向かって階段をあがる。


後ろから狭間さんがついてきている。


なんでついてくるの?


いつもはついてこないのに。



「なんでついてくるの?」


「お嬢様がもう抜け出さないように…」



そういうことか。
あたしが抜け出したらまた怒られちゃうもんね。


家出する前より厳しく監視されるということになる。
あたしの自由は完全に奪われた。