少しだけ嫌な予感がして怪訝そうな顔を向けると、篠田さんが急に立ち上がり、私の横へ来て耳元へ口を寄せた。
「俺も男だからね、高原さんのこと想って、色々と想像したり、妄想したりしてることは知っててくれるかな?」
初めて見せた篠田さんの『男』の顔と声に、私は首まで真っ赤になった。
新入社員として配属された先にいた、不愛想な先輩は。
少し照れ屋で人見知りな、優しい先輩。
そして、心を許すと、ちょっと意地悪な姿も見せる先輩でした。
これからきっと、私はどんどん篠田さんの色んな顔を見ることになる。
そして私も、色んな顔を見せていきたい。
そうやって、私は恋をはじめていく。
【Fin】
「俺も男だからね、高原さんのこと想って、色々と想像したり、妄想したりしてることは知っててくれるかな?」
初めて見せた篠田さんの『男』の顔と声に、私は首まで真っ赤になった。
新入社員として配属された先にいた、不愛想な先輩は。
少し照れ屋で人見知りな、優しい先輩。
そして、心を許すと、ちょっと意地悪な姿も見せる先輩でした。
これからきっと、私はどんどん篠田さんの色んな顔を見ることになる。
そして私も、色んな顔を見せていきたい。
そうやって、私は恋をはじめていく。
【Fin】


