「優花、そろそろ帰ろうか。」

あたしたちは店を出ることにした。

店を出てから家に帰るまでの時間、あたしは考えていた。

昔みたいな関係には戻れないのかな?と。

昔みたいにほぼ毎日逢うことは出来ないけどこのままさよならをするのは嫌だと思った。
少しだけでもいい、ひなたの近くにいたい━━━。
そう感じていた。

家に近づいたとき、ひなたが話し出した。

「なあ、優花…。
昔ほど頻繁に逢うことは出来ないけど…
たまにこうやって逢えないかな?」

え…
あたしはドキン…とした。
あたしは嬉しかった。
ひなたがあたしと同じことを思っててくれてて。

だからあたしはちゃんと伝えた。

『うんっ!
逢いたいっ!
あたしも、昔みたいに逢うことできないかな?って思ってたんだぁ★!』

あたしがそう伝えるとひなたはホッとしたような顔で言った。

「良かった…
断られたらどうしよう…
って思っててさ;;」

『こっ…断るわけないよ!!
あたし…ずっとこの関係続いてほしいって…
思ってたもん////』

あたしは自分で言った言葉に照れて少しだけ顔が赤くなる。

ひなたに見られたかな?と思ったけど気づかれてなかった。

あたしは心の中で正直ホッとした。
もし見られていたらなんて言えばいいか分からないから…。