男子が居なくなった後。 由実『香織(かおり)すごいじゃない!』 私『え…』 由実『よく、あんな早いボールを片手でとれたよね!』 私『ボール…片手…?』 由実『え?覚えてないの?』 私『ボールがこっちに向かって飛んできてたのは覚えてるけど…後は…覚えてなくて…』 由実『そう…なんだ…』 確かに、ボールが私の方へ向かって飛んできてたのは覚えてる。 だが、その後の事は全く覚えていない。 一瞬、フラッとしたと同時に気を失ってしまったからだ。