涙の、もっと奥のほう。

「確かにね、いつかは自分で店持ちたいと思うよ?でもまだ無理だよ。まず資金どうすんの?」

無性に腹が立って、私は一息に、まくしたてた。

龍奈小さいし、掛け持ちしてでも稼いだお金は一瞬で生活に消えていくような様…正直な所、支払いが滞っているものもあった。

そんな状態で、一体どうやって…?

和哉は全て分かっているはずなのにと、一瞬で頭が働いた。

「金のことは心配すんな。俺がマスターで入ればいいだけの話だろ」

確かにそれもそうだ。