普通じゃ考えられないような生活だったに違いない。

きっと体も心もボロボロだっただろう。

「龍奈の為だ、龍奈が待っててくれるから頑張ろうって自分に言い聞かせたら、どんなに体調が悪くても眠たくても頑張れたの。」

母親って凄い。

この一言しか出てこない。

私がいつか母親になったとして、お母さんのように自分の全てを犠牲にできるのか…そんな事を考えても、私は母親になったこともないし、想像すらつかない。

「お父さんがいたらって考えた事もいっぱいあったよ。離婚しなきゃ良かったって。」