お母さんがずっと傍にいてくれた事なんて、気付かなかった。
いや、気付いたらその事の方が凄いのかも知れないけど。
「毎日聞こえてたよ、龍奈が『お母さん、会いたい』って祈ってくれてた声。だから私も答えてた。『龍奈、お母さんここにいるよ』って…でもさ、お母さんの声が龍奈に聞こえる訳ないじゃん?もどかしくて、切なくて、龍奈に触りたかった…そうしたらね、龍奈の気持ちが限界にきましたって、神様が教えてくれた。『娘に会いに行きなさい』って許可がおりたの」
お母さんの話は本当のようで嘘のようで、少し笑えた。
いや、気付いたらその事の方が凄いのかも知れないけど。
「毎日聞こえてたよ、龍奈が『お母さん、会いたい』って祈ってくれてた声。だから私も答えてた。『龍奈、お母さんここにいるよ』って…でもさ、お母さんの声が龍奈に聞こえる訳ないじゃん?もどかしくて、切なくて、龍奈に触りたかった…そうしたらね、龍奈の気持ちが限界にきましたって、神様が教えてくれた。『娘に会いに行きなさい』って許可がおりたの」
お母さんの話は本当のようで嘘のようで、少し笑えた。


