来るんかーーい!!
どうしよう、足が、もう動かないぞ…

「おい、ちょっと待てよ」

私と気弱男子の間に入り込んできたのが、ひなただった。

「あぁ?お前、誰だよ!そこどけ!!殺されてぇのか!!!」
「殺されたいのはどっちだ?」

私は背中しか見えないけど、ひなたがそう言うと、気弱男子が恐怖に震えだした。