僕が小説を書くように

「わたし、……」

「えっ、なに?」

「いいです、また今度。
 おやすみなさい!」

 彼女は、可愛い顔をタオルで隠してしまった。

「おやすみ」

 僕は、胸がいっぱいだった。

 何十年ぶりだろう、こんな気持ちは。