声になんて出来ない 好きだなんて…言えない


先輩と2人だけの部活の時間が私にとっての特別な大好きな時間だった。

この時間だけ、先輩を独占できる。
いけない事って分かっていても好きって気持ちが止められない。

この時間だけは幸せに浸らせてほしいとずっと思ってしまう。この時間だけ自分だけの先輩でいてほしいと悪い感情が出てしまう。絵理...ごめんね。

そんな2人だけの部活の時間はすぐ終わってしまう。

「裕翔!」

絵理の声であの可愛い笑顔で部活の時間は終わった。

「おっ!絵理!んじゃ、一緒に帰るか!」

「うん!凛も一緒に帰ろう!」

大好きな2人の笑顔、幸せそうなその笑顔を見ているとやっぱり先輩は絵理が好きで、絵理も先輩が好きなんだって嫌でも分かる。入る隙なんてどこにもないんだって痛感させられる。

「うん!一緒に帰ろう!!」
私の気持ちが気づかれないように飛び切りの笑顔で私は答えた。