でもある日、美香という友達が掃除の時間に、
「優希の好きな人、楓也だってー!」
と大声で叫ばれた。本当に悲しかった。その後、楓也の好きな人の話になった。私も気になったので、楓也に
「ねー!好きな人って誰なのー??」
と聞いた。そしたら、
「お前なんかに教えねえよ!好きな人お前じゃないからな!うるさいんだよ!」
と言われた。本当に悲しかった。その時はすごい我慢してたけど、夜になり、寝る時ずっと泣いてた。次の日、普通に楓也は接してきたけど、辛くて、返事しなかった。あまりにも昨日のことを気にしていなくて、、。片想いって分かってても好きだった。忘れられなかった。ずっとあの言葉が頭の中から離れなかった。すごく傷ついてるのに。小学3年生だから気にしないのは普通なのかもしれない。でも、辛かった。
数日経ったある日、楓也の好きな人が明らかになった。好きな人は、千紘。頭も良くて、優等生な子だった。しかも…両想い。平気そうに振舞ったけど、耐えられなくて。授業中もほとんど先生の話なんて聞いてない。ずっとその事ばっか考えてた。