嘘つきな彼女へ






桜舞う4月。




ーーーーーーいや、違う。

桜なんて遠に散って道路に張り付き、木にはやや緑が見える、5月。

私は、ある手紙を頼りにこの街にきた。


その手紙には、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…………。

あの場所にいちゃだめ。

逃げて、律。

この街にある、加賀咲高校に私の古い友人がいるの。

そこに行けば絶対に助けてくれる。


一緒にいれなくてごめんね。

ママより

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



あぁ。

なんど読んでも思う。

なんて勝手な母親なんだろう。

あんな場所に娘を置いて、



ーーーーーー自殺なんて。


でも、もう過ぎた話。

いまさら気にしない。







ーーーーーー律。

それはもちろん私の名前。

本郷 律〜Hongoku ritu〜

17歳の金髪ショート。

ヤンキーみたいだろ?

口調も荒っぽく、男勝り。

でもこれにも理由がある