「はぁ…。私、そんなに悪いことしたかなぁ…」


あれからもう、半月が過ぎようとしていた


学校で冬夜に会うことはあるけど目が合えばすぐにそらされる


話しかけようとしても何処かへとすぐに居なくなってしまう


それに夢でのことも彼という人を探そうにも誰だかわからないから探しようがない


「冬夜は相手見つかったのかな……ってなんで冬夜のことばっかり考えてるんだろ変だな、私。」


仲がいいから?


幼馴染だから?


家族みたいな存在だから?


いや、違う


きっと、もっと大きなもの


いつの間にか冬夜は家族以上の存在になってたんだ


だからこんなにも心配になって不安になって


大切な人だっておもうようになった


しかし紫月は知らなかった


紫月の中にそれとは違った、また別の感情が芽生えてきたことを