「……!…し……!し……き!紫月!」


…ん、だれ?誰かに呼ばれてる?女の人、かな


「聞こえる?今から言うことをよく聞いて。」


え?どういうこと?


「紫月、あなたは記憶を思い出さなければいけません。そして彼を探し出すのよ。
彼はきっとあなたの近くにいるはず。
しかし探し出すのは決して簡単ではないでしょう。
おそらくあなたは彼と何度もすれ違ってしまう。
今までもそうだったから。
だからあなたは彼と出会えなかった。
しかし時は来てしまった………」


彼?何を言っているの?!ちゃんと説明して!


「あなたは彼と出会ってしなければならないことがある。それは……彼……恋……て……運命……が………………。」


聞きとれない。何をしなきゃならないの?ねぇ!


とてつもない眠気に襲われる。私はそのまま深い眠りへと落ちてしまった。