秋ちゃんのバカ…
そんな軽く言うな…
私の一世一代の告白だったのに…

秋ちゃんは自転車を漕ぎながら空を見上げて、RADのトレモロを大声で歌い出す。
満天の空とはいえないけど、でも紫色の空気が漂う綺麗な夜には違いなかった。


13歳の体育祭の後の夜、私は一回目の告白をした。