バイバイ秋ちゃん



秋ちゃんの掲げるスマホに、人懐こい秋ちゃんの笑顔が見える。
でも、楽しかった滑り台のひと時はあっという間に過ぎてしまった。

秋ちゃんと私は滑り台の先っぽにまだ座っている。
秋ちゃんは私の背中を抱え込むようにして、撮った動画を見せてくれた。

「七海、ブスだな~~」

「ブスって言うな…」

私はどうかしてる。
せっかく秋ちゃんと二人っきりなのに、また涙が出てくる。

「泣き虫七海。
そんなめそめそばっかするんだったら、この動画あげねーぞ」

秋ちゃんはそう言うと、自転車に向かって歩き出した。