「秋ちゃん、この髪どうするの?」
「洗えば落ちるよ」
確かに体操服の肩の辺りはピンクに染まっている。
「写真撮りたかったのに、七海はまだスマホを買ってもらってない。
秋ちゃんのその真っ赤な髪、めちゃ似合ってるのに…」
秋ちゃんは家の近くの公園の前で自転車を止めた。
私も慌てて降りて、秋ちゃんの後ろをついて行く。
秋ちゃんは滑り台に上り出した。
「七海、早く来いよ」
私が後ろから上って来ると、秋ちゃんは私を捕まえて自分の前に座らせた。
「俺から離れるなよ。
滑りながら動画撮るから、スマホの画面を何があっても見とく事、分かった?」
私が頷くと、秋ちゃんはスマホを高く掲げながら勢いをつけて滑り出す。
「秋ちゃん、カッコよかったよ~~」



