私は大きく深呼吸をした。
まずは涙を流さないように、ちゃんとしっかり話せるように。

「秋ちゃん…
私は、小さい時からずっと秋ちゃんが好きだった。
今はそれ以上に好き…

この間、私を好きっていう人とおつき合いしたんだ…
でも、全然ダメで、心から笑えないし、心から楽しめない。

だって、私は、秋ちゃん好きなんだもん…
付き合うなら秋ちゃんがいい…
秋ちゃんは、嫌かも、しれないけど…」

最後の方は涙がポロポロこぼれ落ちた。

「七海、高校に入ってスマホもらえたか?」

秋ちゃんは全然関係ない話をしてくる。