「秋良先輩に、誰もいない西校舎の一階の廊下の所まで来てもらうから。
うちらが確実にそこまで先輩を連れてくるから、後は、七海、思い残す事がないように、ちゃんと自分の気持ちを伝えるんだよ」

ありがとう、皆…
私って本当に幸せ者だ…

秋ちゃんはちゃんと来るかな…
だって、今日は午前で終わるから、もう先に用事を入れてるかもしれない…
私がそんな事を考えていると、遠くからガヤガヤ皆の声が聞こえてきた。

「七海~、うちら、もう行くね~」

その声が合図だった。
秋ちゃんが来てくれた…