銅城さんは、個室へ移動させた。

取調室は怖がると思ったから。


「璃倫さんとは、どうやって知り合ったんですか？」

「私は幼少期から女優や歌の仕事をしていました。15歳になり、高校入学して勉強したかったから芸能界卒業を考えていました。」

「はい。」

「璃倫さんが当時私のファンでしたので、璃倫さんの美しい笑顔で応援しに来てたり、手作りの差し入れをもらっていました。」

「そうですかー。」

「それが全てなくなってしまうのが怖くて、勉強と仕事の両立をつとめていました。」


すごい。がんばったんだ。


「そのうち璃倫さんが街でスカウトされ、芸能界に入りました。そこから仲良くなって、伊佐子さんも積極的にアイドル活動をして有名になり、仲良しトリオの完成です。」


そうなんだ。初めて知った。