仲間の刑事が璃倫さんの遺体のことを遺族に電話したらしい。


「野辺さん。被害者の遺族が、『娘は死んでいない。』とか『仕事で帰ってきてないだけです。』と、話を聞こうとしません。」

「ほんとですか。ふしぎですね。」


璃倫さんの両親、信じてくれないんだ。

最愛の娘が事件で亡くなったっていう状況をうけいれることは難しいからね。


でも、また璃倫さんの祖母宅に行くのは難しい。


他の仲間に行ってもらおう。

私は、しっかりしてないからね。