人ひとりのためだけに、時間がかかっている。


早くしないと警察署に戻って仕事できない。

早くしゃべって!


「ま、考えてみなよ。刑事さんだし。」


足守さんは、住宅街から走ってコンビニ方面へ消えてしまった。


詳しいこと、もっと聞きたかったのに。


すっきりしないまま、私は警察署に戻った。