「おい、お前鈴木晴と友達なのかよ」



「うん」


友達いい響き



ちょっとほわほわする




「あいつ、強えよ」



「なにが?」



「どこにも属さないのに、喧嘩じゃ負けない右に出るのは新庄佑雨ぐらいだ」






「へぇ、私そっちの世界のことはあまり知らないの」




「おい、海。なにしてんの?」



「あ、晴。あんた強いんだってさ、この傷だらけのヤンキーくんが」



「誰?」



「唐木麟太郎です」



「人を殴るの?」



「……もしそうだったら?」




「私も殴る?」



「殴らねぇよ」



「そっか。友達だもんね!!さっきね!友達っていいなぁって思ったの」



「………」



「……あれ?違った?ごめん…調子乗った…」


「鈍感野郎」



ぼそっとつぶやく



いやあ、実はカンは鋭い方ですぜダンナ