晴だけの海

ふわぁ、眠い、人がいないからこその大きなあくび










「ふはっ、完全に人がいないって思ってるっしょ」





!?誰!?



前の棚の影から現れたのは、クラスにいた黒髪の美形のほう









「あ、美形マン」




「んだよ、その名前、笑える」



笑う美形マンはまぶしい




人物を描きたいとおもうときもあるけど基本的に人は描かない





あぁ、描きたいこの人


でもどうせキモイとか言われて終わるならいい。




「………」

黙ってると、



「…まあヤり場を求めてきたカップルよりましか」




「なっ……」



「なにあんた、顔赤」



「……」


「…」


ああ、くそ気まずい







「ねぇ、美形マン」




「そのあだ名やめろ、変なセンスを感じる」



「名前知らない」




「お前同じクラスだろうが」







「?聞いてない、あんたの絵を描いてもいい?」


「?別にいいけど」



おお、戸惑わないのか、



「ほんと!?じゃあそこに座って!」



いつも持ち歩くクロッキー帳に大まかなバランスなどを書き込んでいく。