晴だけの海

次の日、教室に行ったら机の上に白い紙が



器用におられている。




むむ?開いて中身を見てみると、



晴くんにつきまとわないで



と一言。あらやだ、付きまとってたんだ私。




見て見ぬ振りしてる女の子、こっちを見て笑いをこらえてる女の子




「うーみちゃん、どうしたの?」


と新庄佑雨が寄ってきた



「いや…なんでも」




「なんでもないはないよ〜、もしかしていじめ?」



「違うよ〜」


イジメってなんだ、たかが手紙ごときで



他人からの悪意なんて痛くも痒くもない。きっと一番痛いのは信用してるやつからの悪意だ。




まだ、信用してる人なんかいな…い?けど




晴のことは信用してる…かもしれない


だからこそ、つきまとってるなってきっと思ってないと信じたい