晴だけの海

「……みっ…うみ…」



「うみー」



はっ!


寄っかかって寝ちゃった



「ごめん…」




「いいよ、可愛かったから」




「そういうセリフをさらっと言えるなんてさすがっす」



「お前にしか言ったことねぇわ」




「おう(?)」






がららっと先生が入ってきた


「瀬川さん、この前のタンポポコンクールにだしてもいい?」




「いいですよ」


「ふふふ、あれ素敵な絵だものね、絶対入選しそう」




「……」





「照れてんな」



なっ、何をこの男は



「ふん、晴だってホントは美術好きでしょ
教室での無口が信じられないくらい美術室にくると喋るもん」






「ほう、よくわかるね、惚れた?」




「ホレタ?ナニヲイウキサマ」



「カタコトになんなよ」




「おーい、先生がいることを忘れんなー」




「「あ、いたんだ」」



「おい!」