悪い夢を見ていた。



寄り添っては突き放し

もぬけの殻を抱いていた。



どうやっても拭えないほど

厭な仕草だった。




生きるために歩いた。

花びらを一枚ずつ落として



気がつけばいいさ 。

間違いに殺されるくらいなら。





後で報われるかな

歪んだ 景色のむこう。





笑った顔を思い出した。

こちらに気づかず去ってくれればよかった。



綺麗に魅せたかった。


どうか落とした花びらを拾って、


どうか、


どうか、


どうか。







ひるがえした裾

また最低な哀をこぼす



貴方への愛

愛憎

哀相応




取るに足らないほどの


僥倖じゃ何も喜べないこと。