そんなこんなで俺がいつも助けてるといじめは少しずつ減っていったし、男共も結愛にちょっかい出すのを辞めた。
そして俺はというと、
「助けてくれてありがとっ!」
目を潤ませながらもニコってする結愛にやられた。
結愛が好きだとこの時に気づいた。
裕貴にぃに言われただけじゃなくて自分から結愛といるようになったし、守ってやると想いが芽生えた。
そして結愛は、俺の事を「いっちゃん」と呼ぶようになったのもこの頃だったと思う。