俺と幼なじみ・神咲 結愛の出会いは__。

「初めまして、神咲です。よろしくお願いします!」
俺ん家の隣に結愛が引っ越してきた事だった。
お母さんの後ろに隠れている女の子を見た時にドッキとした。
目が大きくて頬が紅く染まっていて、顔のパーツが揃っていた。
長い茶色のふわふわした髪や真っ白い肌もよく似合っていた。
「こちらこそよろしくね、神咲さん。私は黒木 恵よ。これは息子の樹」
息子をこれと呼ぶ母親を苦笑いしながら、隠れている女の子に向かって手を差し出した。
「俺は黒木 樹。よろしくな」
無視されるじゃないかと不安もあったが一様微笑んどいた。
すると女の子はもっと頬を紅く染めながら、下を向いた。
そして意を決したようで、
「私は神咲 結愛です。よろしくね、樹くん?」
差し出した手を握りながらぎこちなく笑った。
その女の子...結愛のぎこちない笑顔は可愛かった。

多分この時から結愛の事を好きになっていたのかも知れない。
世間で言う、一目惚れってやつ?