俺そんなに優しいか？
あまり、意識したことないけど。
普通だ...よな。
とりあえず教えるか。
｢野菜しっかりおさえて！猫の手?みたいに｣
莉乃は俺の真似をしながら恐る恐る野菜を切っていく。
さっきより少しはましになったか。
｢ねぇ、料理出来ない女子ってどう思う？男子から見たら...さ｣
｢おい、突然だな｣
んん...どうなんだろ？
結愛は結構、料理出来るし。
お菓子とかスイーツおすそ分けしてくれるんだけどすっごい美味しい！
でも、好きな人が料理出来ようが出来まいがあまり気にしないかも。
好きな人の全部を受け止めて好きになりたいしね。
｢男子っていうか俺の意見だけど、あまりそうゆうのは気にしないよ｣
｢そっか...。｣
｢あっ、奏翔はどう思うか？｣
近くで焼く準備をしている奏翔に話を振ってみた。
｢えっ？あぁ、俺も気にしないよ。そうゆうの可愛いし。一生懸命に頑張っていればいいよ...｣
最後の方、なんか照れてなかった？
たまにはいいこと言うじゃん。
やっぱ好きな人の前だとこんな風になるんだ。
やべっ、にやけとまらん。
｢そそっか。ありがとっ ｣
莉乃なんか動揺してる？
まっ、話している間に野菜とか切り終わったし良かった。