君のこと、好きでした。

「おい、まい待てよ?どした?なんで泣いてるんだ?」


とても心配そうに私を見るその瞳。


どうして私じゃないんだろう?

私が先に告白してれば君と付き合っていたのは私だっただろうか?


次から次に涙が溢れてくる。

「まい?なにか悩んでるのか?俺でよかったら聞くよ?1人で抱え込むな?」

涙を拭い、笑顔で返す。

「大輝、ありがとう。もう大丈夫だよ?ちょっと体調悪くてキツかっただけ。」

「じゃあ保健室行こう。あ、もう帰るか?送るよ?」


「ううん。大丈夫!平気だから。菜々と帰る約束してるんじゃないの?」


「それはしてるけどでもやっぱりまいを置いて行けないよ。」


「だーかーらー、大丈夫だって」


「ほんとか?お前はいつも無茶ばっかりするから」

「もうそんなことしませーん」


「いーや、まだまいはお子ちゃまだからな?」

「私の方が大輝より誕生日早いんですけど?」

誰もいない廊下に笑い声が響く。

「うん、やっぱりまいはそうやって笑ってる方が可愛いよ。」

え、・・・

「バ、バッカじゃないの?彼女じゃない子にそんなこと言ったら勘違いされるよ?」


「ははは、冗談だよ」

「冗談ってひどい」