「⋯⋯はいはい、ポジティブね」


なんか釈然としないなぁ。


言いくるめられた感じがする。


ポジティブじゃないと中学生時代やりきれてなかったよ。


まぁ、元彼氏さんの影響が大きいのかもだけど。


「心菜。ここよ。あなたの部屋」


あ、もう着いたみたい。


というか、久しぶりに花音の声を聞いた。


ちゃんと、私が後ろにいるっていうのは分かってたのね。


南央くんとちゃっかり二人の世界に入ってたから私たちのことなんか気に求めてないと思ってたけど。


だって全く私たちの方に顔を向けてなかったもん、2人とも。


「あれ?一人部屋?」


というか、なんで花音が私の部屋を教えてくれたの?


まぁ、私がしっかりしてないのはいつもだもんね。いつも花音が何から何までやってくれるし。


いい加減花音離れしなきゃな。


「そうよ」


1人部屋はすっごいリラックス出来る!