でも、花音がこんなにすぐに喋れるのって凄いなぁ。
花音ー、慣れるの早いよー。
南央くん、どうやったんだろう⋯⋯。
なんか、南央くんが羨ましいよ。
こんな初対面な人とすぐに友達になれて仲良くできるの。
そして、私と五十嵐くんの間にあるのは無。
もう、なんの会話もなく、静か。
そりゃそうだ。傍から見るとおかしなペアだもん。
き、気まづい。なんでこのペアなの⋯⋯。
というか、花音帰ってきてーーー!
私はこの無の空間に耐えることができません。
どうしよう、何か会話をするべき?
んー、話題話題⋯⋯。
だめだ。全く思いつかない。今どきの男子の話題ってなんなの?
ゲーム?いや、それ小学生でしょ。というか、私ゲーム知らない。
「⋯⋯い、おい」

