「もう」
『で、どうだったの?代表の言葉』
「ある程度言えたよ。小説におかげで」
『そういえば中学生のときたくさん読んでたもんね。心菜なんでも出来るんだから代表の言葉くらい失敗してもよかったのに』
「で、出るわけないでしょ!」
『あははー。とにかく楽しんでね、高校生活。時々は帰ってきてね。ばいばーい』
「あ、お母さんっ·····切れた」
もう、本当に自分勝手だ、お母さん。
私も言えた事じゃないけど。
「唯さんのマイペースさはいつもびっくりする」
「私も。あんなにハイテンションで電話に出るなんてびっくりしたよ」
「楽しそうだったけどね?」
「まぁ、楽しくないわけじゃないんだけど·····」

