それと一緒に出されたのは箱に入った指輪。



「この指輪は大学の時のバイトで貯めたやつ」



だからだ。大学に入ってからあんまり会えなくなったのは隼人くんがバイトを入れてたのもある。



でも、ちゃんと一ヶ月に一回は会ってたんだけど。



「で、返事は?」



隼人くん、分かってるくせに⋯⋯



「はいっ!私と結婚してください!」



「当たり前」



ほっとしたような笑顔でそう言った隼人くん。



「隼人くんが緊張とか珍しいね?」



「そりゃ、緊張するだろ。プロポーズだぞ?」



「私の返事知ってるくせに!!」



隼人くん以外ありえないもん!



「まぁな。でも、するもんはする」