「心菜ちゃん、今ちょっとすき気味だから呼び込み手伝ってきてくれる?校門にいると思うから!」



「うん!わかった!」




そういえば、今の呼び込みって隼人くんだったような⋯⋯。



早く行かなきゃ!


隼人くんの役に立ちたいもん。


ばっとカフェから走り出る。


「あ⋯⋯」



廊下に出た直後、見た事のある顔が目の前にあった。




「⋯⋯心菜」


この声で私の名前を呼ばれたのはいつ以来だろう。


「上野くん⋯⋯」



な、なんでいるの⋯⋯?



上野くんの知り合いがこの学校にいるとか?



そうよね!そう。そうに決まってる。



「随分印象変わったね」



そうだ。私イメチェンしたんだ。なんで分かったんだろう。




「なんで分かるの⋯⋯?」



「心菜は心菜だから。そのくらい分かるよ」



「⋯⋯」