「なぁ、お前は何したい?」




後ろの席の隼人くんが聞いてくる。



席替えをしてもなお、席が隣から前後に変わっただけというね。



隼人くんは運命だなとか言ってたけど、正直隼人くんに運命は似合わないよね。



もちろん、殺されそうだから口には出さなかったけど。




「うーん。特にないかな。何やっても楽しいと思うし!」




高校生になって友達もやっとできて。




純粋に学校生活楽しめそうだなって思ってた所だったから。





「ふーん。まぁ、俺も心菜がいるならなんでも楽しいし」




「え!?」




「ん?」




「い、いや」




これは、確信犯だ。雰囲気でわかる。




さすがに教室だから無表情保ってるけど。