「ねぇ、花音、眠い⋯⋯」


頑張ろうと思った矢先、やっぱり校門のところから付きまとっている睡魔には勝てそうになかった。


「うん。どうせ、昨日騒いでたんでしょ」

「え!なんで知ってるの!?」

「心菜の行動なんて手に取るようにわかるわよ。さ、早く席について寝なさい」


さすが花音。さすが、幼なじみ。


私の行動は読めてしまっていたらしい。


だって、小学校の時の入学式もだったし遠足とかの前日もそうだった。


中学校の入学式も。⋯⋯そこからは学校楽しくなったけど。


でも、彼氏とのデートの時とか。


前日にはしゃいじゃう癖がある。


それを覚えてくれてたんだな。


でも、まずは席の確認をしなきゃ。