んー。ありすぎだよー!




そう迷っていると⋯⋯



ドンッ




「わっ!」



お、押された。びっくりした~。



まぁ、祭りだし、こんなこともあるよね。




だってこんなに人多いんだよ?当たらない方がおかしいしね。


でも、ちゃんと周りは見とこう。怖いから。



私の不注意でもあったしね。



「はい」




そう言って出された隼人くんの手。



ゴツゴツした男の子っぽい手。



その手を見てドキドキしてしまうけど、今はそれどころではない。




えっと⋯⋯



「え?」



何か想像はできるけど⋯⋯もし勘違いだったら恥ずかしいし⋯⋯。