ワクワクしながら、ドアを開ける。




「え⋯⋯」


「すごーい!」



こんなに広いお部屋初めて見たよっ!!




「花音、凄いねっ!」



「え、ええ。そうね」



歯切れが悪い花音。



「花音⋯⋯?」




なんか、テンション低い⋯⋯?





「南央との差を感じちゃったなって」




差、か。




「大丈夫だよ!花音。私と上野くんが付き合ってる時、差なんて見えた??」




「いいえ」




うん。花音ならそう言ってくれると思ってた。





だって、外見で人を見ない人だもん。私の中身がいいって訳でもないけど。




「それと一緒!あの時はいろいろとコンプレックスあったもん!多分今の花音は前の私と同じ状況なんだと思う」




「同じ⋯⋯?」





「だから、そんなに気にしなくていいよっ!実際差なんてないんだから!ね?」





「⋯⋯うん。そうね。なんか心菜から言われると説得力ある。なんでだろう」





花音の役に立てて良かった。