「なぁ、何してんの」
「この子達に手を出すのやめてくれない？」
「え？」
隼人くんと南央くん！
「俺こいつの彼氏なんだよね～。だから向こうに行ってくんね？」
うわー。南央くん睨んでる。怖っ！
南央くんでもこんな顔出来るんだ⋯⋯。
いっつも笑顔だからこんな顔できないと思ってた。
「心菜ちゃん、俺に対して何か失礼なこと思わなかった？」
何、この人。怖い。
「⋯⋯いいえ、なんにも」
ブンブンと顔を横に振る。
「お前達は黙ってろ⋯⋯はいはい。向こう行って。邪魔だから」
そう言ってさっさと追い払うのは隼人くん。
ちゃっかり私たちも注意されちゃったけど。
その二人を見て男二人はそそくさと逃げていった。
