二人だけの秘密

「ウッ」

目がチカチカするような眩いフラッシュ、僕は顔を腕で隠した。

僕はお尻に突き刺さっていた画鋲を全部抜き取った後、イスに置かれていた画鋲も元にあった場所に戻した。そして、自分の席に座る。席に座るとまだ、ジンジンとお尻が痛む。

「栗原、シカトばっかりすんなや。お前がリアクションしてくれないと、しらけるやん」

ニヤニヤと笑みを浮かべながら、不良生徒は僕をからかう。

「………」

僕は机に顔を伏せたまま、身動き一つしない。まるで、死人だ。

「栗原、起きろ!朝やぞ!」

怒声を浴びせられながら、僕の髪の毛を掴まれる。そしてそのまま、壁にドンっと押し付けられた。

「クッ、そんなにいじめて楽しいですか?」

僕は歯を食いしばって、疑問をの不良生徒にぶつけた。

「楽しいから、いじめるじゃないか。当たり前のことを、質問してんじゃねぇぞ。バカ!」

満足そうに答えた不良生徒は、僕のみぞおちに拳をめり込ませる。

「か、かは」

呼吸が一気に苦しくなり、僕は腹部を押さえながらむせる。

「オラ!まだ、終わらねぇぞ」

間髪入れずに不良生徒が、足の裏で僕の腹部を蹴った。

「ゲホ!」

腹部に痛みを感じて、僕は顔をゆがめた。

「ゲホゲホ」

その場で倒れこみ、僕は苦しくて咳き込む。腹部に痛みが残り、僕はしばらく起き上がることが出来ない。咳き込んでるのと同時に、ポケットから僕の療育手帳がぽろりと落ちた。

ーーーーーーヤバイ。

その瞬間、僕の全身の血が凍りついた。慌てて拾おうとした。

「何これ、栗原?」

しかし、その前に不良生徒に落ちた療育手帳を先に拾われた。