「しかし、未来もバカだよね。美希の悪口を爆サイに書き込んだ犯人を未だに必死で探しているようだけど、その犯人、私なんだから」

「えっ?」

僕は、友梨が言ったことに理解ができなかった。ただただ、冷たい汗が流れる。

「しかし、友梨もよく気づいたな。いつから、気づいたんだ?」

首をかしげながら聞く、裕也。

「気がついたのは、夏ぐらいかな。誘っても私たちと全然一緒に帰らないから、美希の後をこっそりつけたんだ。そしたら、風俗で働いていることが分かったんだ。まぁ、春ぐらいから怪しいと思っていたけどね」

友梨は、口の端を吊り上げて笑った。

ーーーーーー仕方ないだろ。美希さんには、色々な事情があったんだ。後をつけて、美希さんの秘密をネットに晒すなんて………

僕の視界は、いつの間にかにじんでいた。悔しくて悔しくて、涙が溢れ出す。