二人だけの秘密

「美希さんが死んだ原因は、絶対この爆サイなんだ」

放課後。今日一日の学校の授業が全て終わって、僕は教室で爆サイをiPadから見ていた。

『佐伯美希、哀れな風俗嬢wwww木村裕也のことが好きらしいけど、絶対無理www匿名』

誰がレス投稿したのか分からないが、この書き込みを見ると、僕の胸が苦しくなる。それと同時にネットを使った陰湿で卑怯な攻撃に腹が立つ。

「人の嫌がってることをネットに晒して、何が楽しんだ?」

僕は、今の情報化社会に恐怖と不満を感じた。

インターネットやケータイ電話の普及した今の時代、昔よりは情報が収集しやすくなって便利な世の中になった。インスタグラム。ツイッター。フェイスブック。SNSを通じてネット上で人とつながることも出来る、便利な時代。が、便利過ぎるゆえに、知られたくない個人情報までネットに書き込まれることになった。

「その書き込みのせいで、美希さんは………」

僕は、悔しそうに下唇を噛んだ。

美希さんが自殺したからか、からかっていたクラスメイトも沈痛な面持ちをしていた。