二人だけの秘密



『3月4日《火》午前6時50分』




「誰が、こんなひどい書き込みなんかしたんだ」

僕はiPadから、風俗店の爆サイを閲覧した。

美希さんの書き込みはその一件だけで、液晶画面をスクロールして探したが、他は書かれてなかった。

「どうして、バレたんだ………」

僕は、怪訝そうな表情を浮かべた。

僕以外に彼女が風俗嬢だったことは知らないし、日記にも二人だけの秘密と書いてあった。

なのに、どうして………

僕は、唇を噛みしめた。

白い食器皿の上に乗っているきつね色のトーストが香ばしい匂いをさせて僕の鼻腔をくすぐるが、今はどんなおいしい料理を出されても食べる気にはなれなかった。